学び

法話会「今ここを丁寧に生きる」

先日北海道増毛町天総寺の谷住職の法話会に参加して参りました。テーマは「現代に生きる人がなにを大切にすべきか」ということでした。

私達は社会の枠組みの中に生き、法律やルール、道徳心をもって生活をしています。時には喜びに満ちることもあれば嫌なことがあり心が憔悴することもあります。心と身体のバランスが崩れていれば不の感情になりやすくなり、調子が良ければ喜びの感情になります。また普段生活している環境や、家族やお付き合いしている人の影響。YoutubeやSNSなどに流れてくる情報が私たちの頭に流れ込んできます。人それぞれ意見が異なり、あなたはあなたの考えをもって喜怒哀楽を味わいます。その時々の感情によっても意見が変わることもあれば、環境が変わっただけで君子豹変、意見が180度変わる場合もあります。苦しい時も楽しい時も心の中は様変わりしているのです。

わたしたちの「思い」はめまぐるしく変化します。
心の有りよう、身体の良好不良で、ものごとの見え方、捉え方は変わってしまうということです。

そんな時に道元禅師が説いた教えは「身心自然に脱落して本来の面目現前せん」というお言葉であります。これは物事の事象はあなたの「捉え方」「見方」によって変わるものではない。目の前にあるものはただあるだけ。両方あるということです。「有」と「無」は同時に存在しているということです。一喜一憂するのではなく、前のめりになったあなたの心と身体の重心を後ろに引いて見渡すこと。「有」と「無」を包み込み、同時に見ることができれば、それは「ご縁」があってあなたの元に運ばれてきたことが理解できるのです。それに感謝ができる様になることが大切であると説かれています。

「有」と「無」を同時に見る事。捉える事。受け入れる事。
このことを「空(=うつほ)」といいます。

法話会

大切な方を亡くしたら気持ちは憔悴すると思います。御姿は「無」くなりかつての様に会話をしたり笑顔を見ることはできませんが、大切な方が残された思いや感情は声となってあなたの心にいつまでも「有」り続けます。

心が崩れている時。身体の調子が崩れている時こそ。一度立ち止まって前のめりになった重心を引いて「有」と「無」を分け隔てなく見る。現実と合意をしていくこと。向き合って自分を許してあげること。和合することが大切なのです。「空(うつほ)」の精神が大切であります。

般若心経には「色即是空、空即是色」とあります。色=形のあるものが価値があり大切なものと思われていますがそれは間違い。空=形のないもの。すなわち想いや愛、光を与えていくこと。良き想念を抱いていくことが大切であります。座禅をし調身・調息・調心をすればあなたの濁った泥水はやがて澄み切った水と泥に分離され両方を冷静にみることができます。両方ある。すべてある。あなたはすべて持っている。善も悪も。正も負も。喜びも悲しみも。両方あるのです。「ご縁」があってあなたの元に運ばれてきたことがわかれば誠の感謝ができる様になるのです。理解できればなにも苦しむ必要はないのです。愛と光と調和(和合)していくこと。思いを重ね合わせていく生き方が大切なのです。

この度は谷先生のお話が聞けて大変嬉しく思います。ご縁に感謝いたします。

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